「うちのドア、みてよ!!」
所有者がつい自慢をしたくなるドアを作る建具メーカー。それが木工の里として知られる飛騨高山にあるコムラックスです。
創業半世紀余りの歴史ですが、古来からの「飛騨の匠」の流れをくみ、天然木と自然塗料を駆使したオーダーメイド建具を製造販売しています。
手作業で生み出される製品は、高い品質と風合いに定評があり、人々に愛されながら使われています。
コムラックスは、匠の技を結集したオーダーメイドの「伝承シリーズ」と、よりお値打ちな「匠シリーズ」の2シリーズのドアを展開しています。主力の最高級ブランドである伝承シリーズは、天然木を選木し、高い製造技術により材質(収縮、膨張、曲がりなど)を抑制する構造と自然の材柄(木目、杢理、色調など)を活かすことで斬新なデザインをも生みだしています。
新しく生まれた「鎧・名栗」は、これまで以上に商品の紹介、関連推奨アイテム、材料種、質感、重厚感、デザイン性など充実させ、さらに高みをめざしていることが一目瞭然に伝わると自負して居ります。仕上げには自然塗料を施すことで、味わいや親しみと其の物自体の価値が経年とともに、より実感できる事と思います。
中でも最大の特徴は、異種無垢材を象り嵌めこむ技術によりアクセントを見せる「象嵌」や、今回初の表面無垢材に古来からの技法(挽き擦り出し、はつり)を取り入れた「鎧・名栗」は、商標登録され拘りの一品として新しい感性を届けるものです。また、部材のうちに塗装仕上げをすることで、材の収縮・膨張などの歪をより緩和させ、それを独自の仕口で組み立て、安定した製品品質を保つことが出来ます。こうした工夫は現代の個性派ユーザーの心を掴みとり、新たな満足へと導くことでしょう。
コムラックスでは、開発の粋を集めた(無垢)以外にも、100種類以上の豊富なデザインを揃えています。国内外からの材種は30種を超えており、住宅メーカーからは「全国トップクラスの品揃え」と評価されています。
また、材種には挽き擦り出し加工や鑿はつり加工に適した木質(木目、質感、色合い、粘りなど)を最大限に活かす新デザイン[鎧・名栗]は見る人を魅了するこれ迄にない斬新な風貌を現し、新しい価値を見出すものと思われます。
しかし、大手住宅メーカーに新製品が採用されるには数々の厳しい検査があり、その基準をクリアしなければなりません。特に環境試験では過酷な気温と湿度の状況下で歪み度合いの検査が不可欠となります。また、木材は大切な資源としてワシントン条約などの法規制で守られ、産地証明、伐採許可証、流通経路証明、継続確保確認などの合法証明が出来る木材での商品開発が必須になり、それをクリアしての商業取引となります。
少し前まで新しい建具の流行は高級マンションからはじまると言われましたが、最近は店舗などの競争激化から生まれるものも多く見られるようになり、表現の進化には目を見張るものがあります。コムラックスもその流れは理解しながらも、独自の表現を自ら確立して市場へ提案していくことを大切にし、機能ありきの建具から伝統技術が詰まった、飽きなく鑑賞出来る調度的建具(住まう人と共に生きる)を目標にし、新たな出会いを求め探究心と熱意を持ってこれからもよりいっそう努力を重ねて参ります。
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